インゲンの作り方
冷涼な気候を好み、生育適温は10~25℃です。高温、乾燥にあうと落花が多くなってしまいます。土質は排水良好で表土の深い肥沃な土が最もよいです。
育て方のポイント
1.連作をしない
豆科なので、連作は嫌います。2・3年インゲンのつくっていない日当たりのいい場所を選びます。
2.高温に注意
高温に弱いので、温度が高くなる場合は敷きワラなどをし地温を下げます。
3.つるありとつるなしの2種類ある
つるありは収穫まで日数がかかるがたくさん収穫でき、つるなしは短期集中で栽培ができます。
畑の準備(坪当り))
1.植え付け1~2週間前になったら苦土石灰600gとチャンピオン堆肥10㎏を散布してください。
2.植え付け5~7日前になったら配合肥料等を300~400g、植え溝にすじにまいて、土とよく混ぜてください。
植えつけ方およびその後の管理
植え付け当日は、植え穴にオルトラン粒剤2gを入れて植えつけてください。
●植える間隔
・つるなしインゲン:うね幅60センチ、株間30~40cmとってください。
・つるありインゲン:ネット栽培または竹支柱栽培で株間30~40cmとってください。
●追肥
草丈15~16cmのころ草木灰を施しながら土寄せし、その後2週間目ごとに土寄せしてください。また、莢がついたら化成肥料100gを施してください。
●整枝
つるありインゲンでは第1~3節までのわきから出た枝は整理します。またネット栽培では親づるがネットの高さの8割くらいまでのぼったら摘心してください。支柱栽培ではつるが支柱の先端に達したとき摘心してください。
●乾湿害の防止
インゲンは湿害に弱いので梅雨どきの湿害に注意し、排水の悪いところは高く畦を立ててください。また、梅雨明けの乾燥にも弱いので、敷きワラなどは早めに行うようにしてください。
●支柱の立て方
害虫防除
1.炭ソ病
葉、茎、花をおかすもので、雨季に大きい被害を与えます。始め褐色の小さい斑点ができ、後に広がって円形となります。発病初期から若莢までの間に、オーソサイド水和剤600~1200倍を散布します。
2.褐斑病
6~7月にかけて発生します。炭ソ病と同じ防除をしてください。
3.さび病
夏から秋にかけて発生します。炭ソ病と同じ防除をしてください。
4.アブラムシ
生育初期はオルトラン粒剤を30gくらい土壌に散布します。生育中期以降はオルトラン水和剤、マラソン乳剤1000倍等を散布してください。