ナスの作り方
ナスは深いところまで土が柔らかいと、それだけ長い間、収穫が楽しめます。秋ナスまでとるためのコツは出来るだけ深く掘り、土をやわらかくして、チャンピオン堆肥と肥料をうまく使い、夏場には敷きワラ等を使い、地温を下げることです。
育て方のポイント
1.連作しないこと
3~4年ナス科の野菜を栽培していない所か、接木苗を植えつけます。
2.元肥は充分に
有機質肥料など、緩効性の肥料を主体に施します。
3.切り返し剪定で秋ナスを
ピーマン同様3本仕立てにします。7月中旬~下旬頃には、剪定をして枝葉を切り詰めると秋にはおいしい秋ナスが収穫できます。
肥料のやり方(坪当たりの量)
土を掘る深さは少なくとも40cmくらい掘ります。元肥は植えつける20日くらい前に施してください。苦土石灰または消石灰、1kgを畑全体にふり、チャンピオン堆肥10kg 、マグアンプK1kgを30cm以上深いところにふり、土とよく混ぜておいてください。
植えつける間隔
条間40~50cm、株間50cmの千鳥植え。
露地植えの時は75~90cmの畝に45~50cmの株間で植えます。
植えつけ方
露地では地温の最低が15℃以上になり、晩霜の心配のない5月中旬頃に植えつけます。それ以前に植えつける場合はマルチ、トンネルを行い、地温をあたためてから植えつけてください。植える前日に植え穴に水を充分かけておき、マルチをしてください。
追肥
追肥は収穫の始めのときから20日ごとに化成または配合肥料300gくらい、2回までは浅い溝を作って施し、その後は畦間に散布し、5~6回追肥します。また、ハイポネックスの1000倍液を使うと効きが早いです。
管理
1.支柱たて
90cm程度のカラー鋼管を斜めにさして茎を結んでください。
2.仕立て方
主枝と1番花のすぐ下の枝とさらにその下の枝を伸ばす3本仕立てとします。
3.敷きワラ
7月下旬より高温、乾燥が続くので充分敷きワラをして、乾燥を防ぎます。
4.中耕
追肥の時に苗を傷めない程度に、軽く土を耕します。
●整枝と更新剪定
【整枝】
【更新剪定】
- 1.支柱を立てること。
- 2.乾燥する日は、水をやること。
- 3.チャンピオン堆肥を使い、深く掘ること。
- 4.肥料を切らさないように追肥すること。
- 5.7月下旬以降の暑い日は敷きワラをすること。
- 6.接ぎ木苗を使うこと。
病害虫防除
1.1株全体が急にしおれて枯れる青枯病、茎の1部または下葉から徐々にしおれて枯れる萎凋病はナス科(トマト、ナス、ピーマン等)の連作を避けるか、接ぎ木苗を使ってください。
2.葉や実に紋状の病班がついたりしたら、ダコニール1000倍液を坪当たり1~3L散布してください。
3.アブラムシには植えつけるときに、オルトラン粒剤を植え穴に、1株あたり2g程度施し、生育中はマラソン乳剤、スミチオン乳剤等をかけてください。