天水桶を作ろう!!
「テンスイオケ」って何?何に使うの?
聴いたことある人もない人もこの機会に知って・作って・得しよう。
天水桶の効用
- 1.下水処理の負担減雨水が一時天水桶に蓄えられるので、一挙に下水へ流れ込まなくなります。都市型洪水を防ぐ効果があります。
- 2.上水処理の負担減 水道水の使用が減れば、その分ダムや浄水場等の負担も軽くなります。
- 3.水道代の節約花壇の水やりや車の洗浄など、浄水でなくとも間に合う水の使い方はいろいろあります。自然の恵みを大切に有効に利用できます。
- 4.地下水の復活 アスファルトやコンクリートで固められたために涸れてしまった地下水がよみがえれば、湧き水や井戸も復活するかもしれません。地盤沈下も防げます。
- 5.川の活力の復活地下水脈から川に水が流れるようになると水の水量が増し、汚染されにくくなります。水辺の生き物も元気になります。
- 6.緑の潤い、ヒートアイランドに歯止め 植物が活発に光合成すれば、地球温暖化の一因の二酸化炭素も多く消費されるので、葉の表面から水分が蒸発し大気が潤い、気化熱によって気温を下げる効果が期待されます。
天水桶の構造としくみ
屋根にふった雨水が雨樋を通って、天水桶に流れてきます。すると…
天水桶部品図解図
必要な道具
- ・電工ドリル 天水桶製作の必需品。
- ・ドリル(金属対応用)セット モルト桶は木工用ドリルではまったく歯が立ちませんので注意しましょう。
- ・穴あけノコ 希望する円形の穴を開けることが出来るノコです。
- ・ヤスリ・ハンマー 穴あけの時に活躍します。
- ・金ノコ といを切断する時に使います。
- ・軍手 イボつきの滑りにくいものを使うと作業が楽です。
- ・プラス/マイナスドライバー などなど
天水桶作りにチャレンジ
(1)天水桶には、全部で4つの穴をあける必要があります。
- 1.蛇口用の穴
- 2.雨水を入れる穴
- 3.オーバーフローの穴
- 4.底の洗浄用の穴※穴を開ける前に、自分の家のどこにどう設置するか、雨どいや雨水マスの位置を考えてから穴の位置を決めます。
(2)1と4の穴を開ける
鉛筆でマーキング後、電工ドリルと穴あけノコで穴をあけ、ハンマーでたたいて穴を抜き、やすりで仕上げます。 蛇口用ソケットをあて木してハンマーで叩き込み、内外両側から水中ボンドをつけます。
※オーバーフローの穴の位置は、あふれ出た時に水を流す穴なので、雨水マス側につけます。 雨水マスが無く自然浸透の場合は、水はけの良い方向に。(3)2と3の穴を開ける
フタの端部の木の幅の広いところを選び、電工ドリルで穴あけノコの溝を貫通させ、 ハンマーでたたいて穴を抜き、やすりでバリを取り、仕上げる。
(4)パイプをつなぐ
天水桶をブロックの架台の上に乗せる。タテドイの位置に合わせ、金ノコでタテドイを切り、T型エルボー、 自在エルボー、雨どい用パイプを組み合わせて雨どいを天水桶につなぐ。
工夫あれこれ
●天水桶を作る際に蝶番を利用すればフタの開閉が出来るので掃除や水量を確かめるのにも便利です。
独自の工夫で天水箱をつくりました
灯油缶を収納できるベランダストッカーを利用して天水箱を製作しました。設置位置も、スチールラックを使用して少し高めにし、使いやすいように工夫してあります。
第2回DIYコンテスト佳作受賞 黒川郡富屋町 山崎様の作品