キュウリの作り方
キュウリは多少日当たりが悪い場所でも大丈夫ですが、土が乾かないよう充分に水をかけます。根は浅く、横に広がり、霜や病気等には弱いので、充分注意してください。
育て方のポイント
1.乾燥に注意
温度や水分に敏感で、とくに幼苗期には夜温18℃以上を確保して育苗する。畑の土壌水分が不足すると生育不良になりやすい。
2.土づくりが大切
根の酸素要求量は野菜の中でももっとも大きいほうで、通気性や保水性のよい土づくりが大切です。
3.支柱立て・誘引は入念に
茎葉の組織はもろく、風が当ると折れやすいので、支柱立て・誘引を入念に行います。風の強い畑では、暴風垣を設けるのがベスト。
畑の準備(坪当たり)
- 1.苗植え1~2週間前に苦土石灰、消石灰を600g位散布し、土とよく混ぜておきます。
- 2.苗植え5~7日前になったら、チャンピオン堆肥10Kgを土とよく混ぜ、化成肥料または配合肥料400~500gを混ぜます。
畦の作り方
- ・地這い作りの場合: うね幅70~90㎝、株間50~60㎝くらいとり、敷きわらをします。
- ・立ち作りの場合: うね幅70~90cm、株間50~60cmとり、支柱・ネットを張ります。
苗の植え方
地温16℃以上で晩霜の心配がなくなる5月中旬以降に植えます。 それ以前に植える時はマルチトンネルをして地温をあたためてから植えます。5月中旬以降植えるときもマルチだけはしておいた方が良いようです。 植え穴にオルトラン粒剤2gを入れるとアブラムシ、アオムシの防除になります。
追肥
15~20日おきに追肥して肥切れさせないように育てます。根の良く伸びている範囲を良くとらえて施すことがコツ。化成肥料、配合肥料を30~40gやるのが基本です。
・第1回目の追肥
本場7~8枚頃追肥し、苦土石灰も入れて土寄せしてください。
・第2回目の追肥
収穫始めごろ追肥し、苦土石灰も入れて土寄せしてください。
・第3回目の追肥
収穫始めから20日ごとに樹の勢いを見て、ハイポネックス1000倍を5~10Lやってください。
管理
A.整枝の仕方
1.地這いキュウリの場合はとくに行わず、四方に伸ばしてやる場合と、本葉4~5枚のとき摘心して3本の子づるを出す場合とがあります。
2.立ち栽培の場合は子づるを下位5節目くらいまで取り除き、その上の強い子づる2本と親づるの計3本を伸ばしてネットの頂上30cm下で摘みます。
【芽かき】
B.敷きワラ
梅雨明け前の7月中旬ごろ、マルチを除いてワラを3cmくらい敷いて、乾燥、地温の高すぎ、泥の跳ね上がり等を防ぐようにします。
- 1.支柱を立て、ネットを張ること。
- 2.チャンピオン堆肥とゲルマ酵素を充分に元肥にやること。
- 3.肥料切れさせないよう樹勢を見て追肥をすること。
- 4.乾燥させないように前半はマルチ、後半は敷きワラを行う。
- 5.整枝は早めに行い、病害虫防除は予防を主に定期的に行う。
- 6.接ぎ木苗を使用する。
病害虫防除
株全体まで枯れるつれ枯れ病や、つる割れ病、葉にくるべト病が特に多いので、薬剤散布は7~10日おきに散布します。
1.べト病
ダコニール600倍液、ビスダイセン水和剤60倍等を散布して下さい。
2.黒星病、つる枯れ病、灰色カビ病
ベンレート水和剤2000~3000倍、ダコニール1000倍液を散布してください。
3.斑点細菌病
ビスダイセン水和剤600倍液を散布して下さい。
4.うどんこ病
モレスタン水和剤2000~4000倍液を散布して下さい。
5.つる割れ病
接ぎ木苗を使用してください。
6.アブラムシ
マラソン乳剤1000倍等をやってください。植え穴にオルトラン粒剤2gを使用すると初期の防除に効果的です。