露地メロンの作り方
メロンの生育適温は25~28℃と高温・乾燥を好み、降雨や多湿を嫌います。家庭菜園ではプリンスメロンなどが作りやすいです。
育て方のポイント
1.多湿に注意
多湿で病害を発生しやすいので、排水対策はしっかりと行います。
2.人工授粉は早朝に
人工授粉は必ず朝のうちに行います。
3.着果を制限
一度にたくさんの実をつけてしまうと途中で枯れたり、糖度がのらないので、1本の子づるにつき1~3個の実を付けます。
畑の準備(坪当たり)
- 1.植え付け1~2週間前になったらチャンピオン堆肥を10㎏を施し、苦土石灰500gと一緒に土とよく混ぜます。
- 2.植え付け5~7日前になったら、化成肥料500gを土にふり、よく混ぜます。
植え付け
- 1.植え付ける間隔は株間60cmくらいとってください。畦は排水を良くし、根を深く張らせるために20~25cmくらいの高さに畦を作ります。
- 2.メロンの生育適温は25~28℃で、最低18℃以上を必要とします。 30℃以上では果実の甘みを低下させ品質を悪くします。15℃以下では生育が悪くなるので、春の早植えは注意が必要です。地温を高めるため、西瓜の要領で、マルチ、トンネル、苗帽子をしてください。
追肥
化成肥料を、開花初めの頃300g、着果して肥大し始めた頃に300gの2回施肥します。
着果前に肥料を多くやりすぎると着果しなかったりしますので生育の状態をみながらやってください。
雨よけと敷きワラ
メロンは高温、多湿でつる枯病などの病害が多発しやすいので、マルチをするとよいでしょう。
また、高温期の地温上昇と土壌乾燥を防止、病害の予防、果実の品質保持のため敷きワラをすると良いです。
摘心と整枝
生育の良い子づる3~4本仕立てとします。子づるは20~23節で摘心し、子づるの7~10節目から出た孫づるに着果させます。1果当りの葉の数は10枚以上必要ですが、葉が込み過ぎないようにしてください。
着果と摘果
孫づるの1~3節目に着果する習性があるので、着果させようとするとする孫づるは3節で摘心し、1~2果着果させます。
果が肥大を始めピンポン玉くらいの大きさになったとき、1本の孫づるに1果、子づる1本に3果残して摘果します。残す果実は病害虫に侵されていない傷の無いもので、形のよいやや長円形のものが良いでしょう。開花初期の訪花昆虫の少ないときは結果をよくするために人工交配を行います。交配は花粉の開葯する午前7~8時頃がよいです。
収穫
プリンスメロンでは開花から収穫までの積算温度は700~800℃で、開花後収穫までの日数は春作では約40日です。果実の糖度を増すには、平均気温20~25℃で肥大・成熟させ、水管理を開花後25日ころからやや少なめにしていきます。