スイカの作り方
スイカは多湿に弱いので高うねにして、排水対策を充分に行います。果実は1株で3~5個程度になるよう摘果します。
育て方のポイント
1.連作しないこと
5~6年スイカを作っていない所か、接木苗を植えつけます。
2.追肥の量は少なめに
肥料をやり過ぎるとツルばかり伸ばし、実どまりしにくくなります。適時に適量をつるの先端部分へ追肥します。
3.人工授粉は早朝に
人工授粉は必ず朝のうちに行います。収穫の際に分かりやすいよう日付を書いたラベルを取り付けます。
畑の準備(坪当たり)
- 1.植え付け1~2週間前になったらチャンピオン堆肥10㎏、苦土石灰500gを土とよく混ぜておきます。
- 2.植え付け5~7日前になったら、畦の中央に深さ30~35cm、幅40~45cmの施肥溝を掘り、チャンピオン堆肥を入れて、土をかぶせた後、熔燐200g、化成肥料1㎏を畦に散布して土とよく混ぜておきます。
植え付けの準備
- 1.曲げてあるトンネル用カラー鋼管、マルチ用ポリ、トンネル用ポリ(または苗帽子)などの資材は早めに準備しておきます。
- 2.植えつける5~7日前に充分灌水して、ポリマルチをし、地温を12~14℃くらいまで上げておきます。
植え付け
- 1.植え付けは風のない温暖な日に行います。鉢には充分灌水して、水がおちついたら植えつけます。マルチングした場合は、植え穴をあけ苗を植えるが、接ぎ木部分まで土がかからないように植えつけます。
- 2.植えつける間隔は株間60~80cmとし、つるの伸びるところをあけておくようにしてください。
その後の管理
- 1.植え付け後、活着するまでの間は保温に充分注意して、初期成育を促進させます。
- 2.植えつけたら活着させるのに地温は最低15℃以上は必要です。順調に行けば3~4日で活着するので、その後、徐々に換気(トンネルのすそを少しずつあける)してやり、2週間後には穴を開けてやります。
- 3.植え付け後30日くらい経過し、平均気温が18℃になったらトンネルや苗帽子をとり除きます。
- 4.追肥は草勢によって決めますが、1回当りの追肥は少量で回数を多くします。1回目がつるが30~40cmのとき、2回目はつるが60cm~1mのとき。3回目は果実がボール大になったとき、化成肥料を1㎏ずつやります。
整枝の仕方
つるは畦の両方から一方向に伸ばします。親づるの5節前後から出る発育の良い子づる2本と、親づる1本の計3本立てとします。それ以外の子づる、孫づるは一番果が着果するまで全部取り除きます。着果後は放任し、密生部分を間引く程度とします。
着果と人工交配
着果させる部所の目標としては、親づるの15~18節、子づるの12~13節以降につるの勢いや天候条件をみて着果させます。
訪花昆虫の飛来が少ない場所や開花時が低温の時は人工交配します。交配は朝早めに行い(朝8時頃)、開花日を記入した札をつけておきます。
- 1.人工授粉は早朝に行う
- 2.当日開花した雄花に受粉する
- 3.子房を傷めないように注意
- 4.収穫の便のため日付を書いたラベルを付ける
病害虫防除
- 1.斑点細菌病
ビスダイセン水和剤400~800倍をかけます。 - 2.疫病
ドイツボルドーAを根元の土にしみこむ程度に充分散布するか、1株当り0.5~1Lを10~20日間隔に土中にジョウロで流し込みます。 - 3.炭ソ病・ベト病
ベンレート水和剤、ビスダイセン水和剤、ダゴニールの700~1000倍液を7~10日ごとに散布します。 - 4.つる枯病
ベンレート2000~3000倍、ダゴニール700~1000倍液を散布します。茎に発病したときは、トップジンMペーストを塗ってください。
収穫
- 1.収穫の目安
雄花が咲いた日から40~45日ごろです。 - 2.成熟日数
普通肉色が発色するまでの積算温度は900℃くらいといわれています。