メインイメージ

雑草を攻略!除草剤の使い方

抜いても刈ってもすぐに生えてくる雑草。お手入れを怠ると、あっという間にジャングルみたい…なんてことに。 雑草は見た目が良くないばかりか、蚊などの害虫の棲み家にもなるうえ、種子をばらまくので近所迷惑にもなります。
そんなとき、頼りになるのが手軽に使える除草剤。より、確実に除草するために、除草剤の上手な選び方と、使い方をマスターしましょう。

雑草は、大きく分けて2種類!

●一年生雑草

毎年新しい種子によって発生する雑草のことで、春に発芽して秋に枯れる雑草と、秋に発芽して越冬し、春から夏に枯れる越年生の一年生雑草があります。
ホトケノザ(広葉雑草)・アカザ(広葉雑草)・エノコログサ(イネ科雑草)・スズメノカタビラ(イネ科雑草)・・・など

一年生雑草

●多年生雑草

種子で発芽後、地上部は一旦枯れるが地下部が生き残り、翌年再生する宿根草の雑草。 多くは種子で繁殖して、根づいて宿根草となりますが、地下茎が伸びて繁殖するものもあります。
オオバコ(広葉雑草)・クローバー(広葉雑草)・スギナ(広葉雑草)・ススキ(イネ科植物)・・・など

多年生雑草

除草剤の上手な使い分け

○長期間にわたって効果を持続させたい
○空き地や駐車場など広い範囲を処理したい
○ススキなど強力な多年草イネ科雑草も枯らしたい
○雑草が生える前の予防として使いたい

粒剤タイプ

○とにかく早く雑草を退治したい
○家まわりや庭木の根元などに使いたい
○散布直後に植物を植えたい
○子供やペットが遊ぶ場所を除草したい
 

液剤タイプ

●粒剤タイプ

特徴
雑草が生える土壌に直接まくタイプ。根から吸収させるので再生を抑え、除草効果が長いのが特徴です。
効果
粒剤タイプは雑草が生える前の土壌に散布するのが最も効果的です。草丈が20cm以上になってしまったら短く刈ったあとに散布するか、多めに散布しましょう。
注意点
大切な植物の周囲には根が侵入しているので樹冠(株元)より1m以上離して使用しましょう。
散布するときは天候にも注意してください。強い雨が予想されるときや、強風下での散布は避けましょう。

●液剤タイプ

特徴
液体除草剤は、基本的に速効性で、効果発揮まで2~3日で効果が表れます。植物の茎葉部分に散布します。
効果
茎葉部より除草効果を発揮し、根から吸収しないので雑草を枯らした後(7日~10日)で植物を植えることができます(ダイシン扱い商品は全て可能)。発生初期より中期(夏場の草丈が伸びた時期)の散布に適しています。
注意点
散布時に周りの有用な草花にかかると枯れるので注意!散布直後の降雨は効果を減少させるので、天候を見極めて使用してください。

除草剤の上手な使い方

はじめの準備
除草剤を使用する時は、マスクや手袋、長袖の服などを着用し、皮膚に直接触れないようにしましょう。

服装

除草剤選びのポイント
まず使用する状況をはっきりと把握しましょう。 各除草剤の説明書をよく読み、最適なものを選んでください。
どんな除草剤でも、有用植物にかかると枯れてしまうので、注意が必要です。風の無いときに、ムラ無く均一にまくのがベスト。一度にまかずに少量ずつ、下図のA/Bのように交互に数回に分けてまくと効果的。『土壌処理型』は庭木類にも影響を与えるので、庭木の樹冠より1m以内にはまかないようにします。

ポイント
芝生の除草には専用の除草剤を!

芝生に直接散布するには、通常の非農耕地用除草剤は使用できません。間違って散布すると、大切な芝生も雑草と一緒に枯れてしまいます。
この場合は、芝生用除草剤を使用します。この除草剤は、イネ科植物である芝には影響が無く、選択的に広葉雑草を枯らします。 ただし、多くまきすぎたり、高温時に散布すると、芝生にも影響がでる場合があるので、使用量などの注意事項を守り、正しく使うようにしましょう。

薬品、除草剤のプラスチック容器の処理方法について

①使用済みプラ容器は2~3回水でよく洗浄し、洗浄後の水は除草する場所にまいて下さい。※洗浄後の水は下水道等には絶対流さないで下さい。
②容器処理についてはプラスチックごみとして各自治体の処分方法に従い処分して下さい。